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中冨の家(改築)築27年の戸建てをリフォームして暮らす

所在地/ 埼玉県所沢市


少し前に私たちの住居兼アトリエを和光市から所沢市に移しました.古い木造の戸建住宅を構造と断熱を補強しながらリフォームしたものです.

住まいとして様々な材料や納まり、オリジナル家具を備えたキッチン・ダイニングが造り込んであります.写真はキッチンからリビングとダイニングの繋がりを見ています.


施工:宮嶋工務店
家具:阿部木工


ダイニング
30年以上使い続けている墨染のテーブルと使い心地の違う4種のチェアが置いてあり、このスペースで6人ほどがゆったりとテーブルを囲めるようにしてあります.



テーブル製作1992年:ブナ合板染色/阿部木工


リビング
和室の壁と襖を取り払い、ダイニングに開いています.畳にラグを敷き、ソファや椅子を置いて使っています.板張りにした構造壁を造って2階仕事場の梁(荷重)を受け基礎へ伝えています.この板壁で少し目障りなTVをダイニングから見えない様にしています.南壁はキャットウォーク兼本棚 を造作して 「みんなの本棚」と呼んでネコと共有しています.合板のステップを 階段状に本の下に差し込んで、ネコが昇り降り出来るようにしてあります.子ネコたちの成長に合わせステップの間隔や場所を変えたりしようと思っています.


キッチンと窓
元々奥まった場所にあった台所に広がりを得るため、ダイニングと向き合うオープンキッチンにしています.ここから隣家のケヤキ越しに日本大学(元芸術学部)の前庭を望むことが出来ます.
キッチンと背中合わせに配置した浴室を中心にした ユーティリティーを「ぐるぐる」廻りながら家事をします.


周回動線とユーティリティー
キッチンから食品庫へ入ると、奥に洗濯スペースが見えます.
右に折れると物干しスペースと洗面所が現れ、洗面所を右に折れると、脱衣スペース・浴室と続きます.そしてキッチンへ戻ります.
これは、調理と洗濯・洗濯と物干・身支度と洗濯・入浴と身支度など、調理中に食品を取出したり仕舞ったり、2度目の洗濯中に1度目の物干しをしたり、入浴前に洗濯に掛けたものを入浴後に直ぐに干したり、家事は意外と他の家事との組み合わせで成り立つことに思いを巡らし、多くの家事を一続きのスペースで同時に済ませられれば時短になるし、便利だという視点から得たプランです.
浴室が外に面していないので浴室の天井扇からダクトを通して24時間換気し、浴室を負圧に保ちます.すると、ユーティリティーには新鮮な外気が入り湿気の無い状態が保てる仕組みになっています.浴室に開けた小さな窓は反対側からも浴室内へ空気を引き入れるためのものです.


仕事場へ
玄関から階段を経て2階へ上がる動線は独立しています.ネコが脱走しない様に玄関への出入り口に設けた木格子戸を閉めて、休日は家の中全てがネコにとっての開放日になります.
1・2階共に元の床上に断熱材と床板を重ねたので階高が変わってしまった.階段を24ミリと12ミリ厚のアピトン合板で造り直している.
2階の仕事場は元和室で畳を取り去り、畳厚分を木床組した上でクリフローリング (固い) を張った.壁面は珪藻土のローラー塗、天井は敷目板のままダクトレールを入れ、必要な場所にスポット照明で明るさを得ています.


玄関
基本的に外周りには手を加えていませんが、玄関の扉がアルミ製だったので木製扉に替えています.扉は米杉無垢材で枠はピーラーで造ってあります.ハンドルは堀MCR-BF-BS/51.
アイストップになるポーチ奥の壁にアピトンの縁甲板を張り、スチール製のアトリエ・サインを取付けてあります.ポーチ・玄関の土間床はコンクリート骨材洗出しで仕上げてあります.

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