恋ヶ窪の家実家を小さく建替えて広々と暮らす

両親が建てた50坪を超える実家を
コンパクトな木造 2階建てに建替えた、
夫妻2人暮らしの住まいです．

広くなった南と西庭に雑木の植栽を入れて
室内からの視線の受け止めます．


施工：滝新
家具製作：阿部木工

玄関へのアプローチは建物東にあり、木製の玄関ドアを
壁面からリセスさせ、庇を設けて守る形にしました．
東側も隣地への離隔が保てた分、アプローチ沿いの庭木で隣家への目隠しが可能になりました．

小ぶりな玄関には木製ベンチと1畳半程の
シュークローゼットが造作してあります．玄関扉脇の
窓下に玄関を出ずに取出せる郵便受けを設けています．



造園：彩苑

玄関が木製ドアなので窓のアルミサッシより機密性能が低くなります．そこで、玄関が風除室として機能するように廊下入口に引込戸を設けて気密性のバランスを保ちます．

居間・食堂 から敷地の西南隅を見据えるように
窓を設けています．
南窓は木製のヘーベシーベで1本引き、西窓は
アルミのFIX窓です．
西南の隅柱の前で障子同士が召し合う矩手の
引込障子を備えています．

1階の床仕上げはブラックチェリー
無垢材（床暖房あり）

写真は内覧会の際、矩手障子を閉めて撮ったもの．
この開口だけで生活に必要な程良い拡散光を得る
ことが出来ます．

キッチンは対面型．
ダイニングテーブルはこのスペースに合わせ、
ナラ無垢材で誂えたもの．
天板下にカトラリー用の薄い引出しが付いている．



どちらも、阿部木工／阿部繁文さん製作．

階段段板は30ｍｍ厚のカラマツパネルを使用．
最初の矩手を廻ったところで正方形の踊場がある．
手摺はアトリエ標準仕様でタモの削り出し．

夫妻の仕事場は２階主寝室隣にある．
晴れれば西窓から国分寺崖線下の家並みが見渡せる．
引渡して1年後に伺った時には天井まである本棚は一杯に
なっていました．





2階の床仕上げはパイン材無垢材
机・本棚造作：滝新

この仕事場は小さな図書室の様になっており、本の収蔵量に合わせ一部は移動書架になっています．主寝室への出入り口の一つは直接仕事場へ繋げています．

家の東南隅は物干しになっています．
木格子の付いたデッキスペースを通して、洗面所と浴室の通風と採光を得ています．