柿の実

こどもの頃は柿の実が苦手で、食べようとも柿木に手をかけてやろうとも思わなかったのだが、両親から引き継いでからは気を遣っている。
父が亡くなった秋には2~3個しか実がならず、さすがに気の毒に思い、その後は夏に殺虫剤やら展着剤を噴霧し、虫がつかないように、日が当たるように枝切りしたりしてきた。

今年はいまだかつて見たことが無いほどの実りだ。しかも、甘い。

100ｍほど先には柿本人麻呂を祀った神社（人丸神社）がある。 やんごとない方々に歌を読んだ文化人・人麻呂をどうしてこの地に祀ったのかは知らない。今まで気づかなかったが、「柿」繋がりの神社をなんだか妙にありがたい気で見やった。