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2020/03/09

宮川本廛

先日築地に出かけた折、用向き先のすぐ近くに うなぎの「つきじ宮川本廛」を見つけた。新建築別冊 日本現代建築家シリーズ7 吉村順三で白黒の頁ながら 目を引いて何度も見ていた建物だ。
うなぎやと言えば、私たちには敷居の高い場所なのだが、何かの縁と腹を決め、帰りに食事することにした。
1982年竣工のこの建物は間口9.5m、奥行き11mのこの街らしい敷地に精悍な顔をして建っている。 明治26年(1893年)創業とのこと、今年で127年、この建物での商いは38年目になる。

1階階段と入口扉を見る。
良い明るさです。

入口は軽井沢の別荘を思い出させる幅900そこそこの片引き戸で、つつましく、その分知らないと入りづらいかもしれない。
入ると帳場が出迎え、2階、3階の客室への階段が見える。厨房もこの階にある。照度も低い。

2階はテーブル席と座敷があり、テーブル席に着いた。壁側はベンチ席で座面が低く、ゆったりできる。壁仕上は「砂入り樹脂モルタル」と本にはあるが、実際はその上に和紙が張ってあった。

うまきとうざく、うなぎはお重(どんぶりも選べます)にしてもらい、肝吸いといただく。
至福のひととき。

うなぎはうまいなあ。

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