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2024/07/11

撮影隊がやってきた!

 未だ暖房が必要だった2月に東郷の家の施主から相談の電話をもらいました。内容は、これから撮影したい映画の撮影場所を探しているというもの。映画の内容は認知症になった母とその息子の話です。主人公はオープンな台所のある素敵な家に住んでいる、という設定があるらしくアトリエで設計した家で現在空き家があれば借りたいというお話でした。あいにく首都圏内にはそんな条件の家がないので、中富の家をお使いになりますか?と言ったやり取りから、撮影に必要な3日間、家をお貸しすることになりました。

 映画を見るのは好きな方は多いと思います。何かを訴える、整理する、確認するために映像が付いているのは、言葉で伝えるより直接的な一方、想像力を掻き立てるものでもあります。しかし、実際どのように製作するのかは未知の世界でした。撮影の構成、カメラワーク、音声、音楽…。実際間近で見たことの無い仕事には、ワクワクしかありませんでした。

認知症の母親の白髪を庭先で染めるシーン。
演者・スタッフの真剣なまなざしが、すでに映画を観ているようです。

メイクさんと衣裳さんが始終撮影を見守っていて、大事な仕事であることも知りました。それぞれの持ち場で監督の描くものを一気に映像化する姿は建築現場を想起させます。三谷監督の「みんなのいえ」を思い出しました。

ネコの出番はありませんでしたが
みんなを和ませることはできたかな。

休憩中に出演者の一人である中学生がネコ好きとわかり、我が家の猫を紹介しました。
「名前は何ですか?」
ぽんらーです。』
「あー、ポン酢とラー油ってことですね?」2匹の名前の由来と全く違うのですが、とても柔軟な発想に撮影以外でも驚かされました。今後はこれを使わせてていただきます。

この夏以降に映画は完成するそうです。機会があったら皆さんに見ていただきたいと思います。

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