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2020/01/09

年始の富士山

年が明けて4日、鎌倉に住む友人宅に行く途中、坂倉順三設計の近代美術館に寄ろうと 駅から小町通りを目指したが、既にすごい人の波。八幡宮に向かう人、参拝を終えた人、歩みはゆっくりで、中には食べ歩きしている人もいる。「おいおい、コロッケがコートに触る!」とちょっと切れそうになりながら、なんとか八幡宮の西・美術館入口にたどり着いた。

しかし、「現在補修工事中」と警備の方に説明され、固まってしまった。開館中とウエブで見た「神奈川県立近代美術館」は北鎌倉寄りの大高正人氏設計の鎌倉別館のことで、目指していた美術館は2016年に鶴岡八幡宮に返却され、「鎌倉文華館」となっていた。

鎌倉文華館となった、旧近代美術館


2008年の竹中工務店での坂倉順三/前川國男/木造モダニズム展、2009年のパナソニックミュージアムと旧神奈川県立近代美術館の建築家坂倉順三展を見たあと、動向に注視していなかったのが悔やまれた。
年明け早々、なんだかなあ。とため息の漏れる出来事になってしまった。


次の日、江ノ島にでも行こうかと、134号線を走り、稲村ガ崎のカーブを登りきった辺りから、ぱっと真っ白な富士山が目の前に広がった。

すがすがしく、雄大な富士山に、今年一年気を抜かずにがんばれよ。と昨日の失敗を経て、ありがたい励ましをもらった気がした。

それにしても、毎年どんどん人が増える鎌倉、住んでる人を気の毒に思う。

134号 稲村ガ崎沿いから 
昨年の台風で陥没した歩道を工事中

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