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2022/08/29

引越しのこと

 転居を考え始めたのは5年ほど前になるだろうか。動物と育った経験を忘れられなくて(猫、犬、アヒルと暮らすのは、田舎では難しいことではなく、きっかけさえあれば叶うことだった) 先の人生を猫と暮らしたいと強く思うようになった。

居間から食堂と台所を見る
外壁廻りには断熱材付きのP.B(フェノバボード)下地 + ツヤ消しAEP塗

 もちろん、土地を決めて新築する選択もあった。しかし、郷里ではなく、都心にそこそこの時間で出れて、 新居で叶えたいこと4つを満たすとなると、中古物件を考えざるを得なかった。その4つとは、

1.ネコと暮らす
2.自分で設計した台所で調理する
3.セルフビルド
4.緑の豊かなところで暮らす

 そこで、共同住宅・中古住宅で自分たちに必要な広さ・掛かる費用(これが一番の制限)を検討し、候補を見つけ、内見し、金融機関に当たり、ようやく昨年初夏に「ここなら」という家を見つけた。

 探し始めて、なかなか思うような家は見つからず、焦れて疲れていたと思う。旗竿敷地の先にひっそり見えた玄関ポーチにマンション暮らしにない、戸建てのゆったりしたたたずまいを感じたからかもしれない。「ここにします。」と不動産屋に言った後で、最寄りの航空公園駅から歩くと1時間もかかる場所と知った。

 子供のころ家には猫が3匹を下回ることはなく、家や工場・倉庫をそれぞれが気ままに動いていたが、この家の限りある広さでは設えに工夫が必要だ。本棚はキャットウォークへの階段を兼ねる予定。

 



  外壁廻りに断熱材を補強すると同時に構造補強もすることにした。27年前では足りていたかもしれないが、現行の法規に照らすと心許ない。柱間をダイライト、収納造作を絡めた3層パネルで強くしている。

保護猫のポンちゃんとラーちゃんを引き取る

台所を見る
奥の緑地はなぜか1haはある日大の敷地

 所沢は森(林)が多い。
徳川家5代将軍綱吉に仕えた、柳沢吉保・荻生徂徠の農地計画により農家ごとに雑木林を設けたおかげもあるだろう。防風林・腐葉土の恵みだけでなく、今は気持ちを和ませる働きも大きい。

少しづつ、引越しの顛末・新居での工夫をこのブログで紹介していきたいと思う。


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