2021/09/13
模型と実寸
先ごろ、川越・小ケ谷の家が上棟をむかえました。設計のご相談をいただいてから1年半近く、ようやくこの日が迎えられ本当にうれしいことです。コロナ禍が本格化し、ウッドショックもありとすでに紆余曲折し辿り着きました。
この家はご希望もあって、ほぼほぼ平屋なのですが、勾配を緩くしても棟の高さが2階家に近くなってしまうので、まわりから浮いてしまわぬよう、棟位置に気を配った家です。
家の高さを決めるとき、たいてい近くの家よりもちょっと低く、とはいえ、室内で狭苦しくならぬよう水平に視線を逃がす、ことを心がけています。悪目立ちせず、飄々とした面持ちでその土地に馴染んだらいいなあ、と思うのです。
さて、この家も百分の一の模型を作りました。高さや広さを確認する第二段階です。(第一段階は基本設計)
小さくて低いところ、のびやかで高い場所。庭や車の取り回し。構成を考えるのは面白いけれど、落ち着くまでは難しいものです。
当然ですが、棟上げのころ、思った通りの大きさだな、とほくそ笑むわけです。