2021/04/04
10年目の桜
引渡しして10年目にあたる今年、 妙蓮寺の家の施主からメンテナンスの相談がありました。
この家の敷地は四方を道に囲まれた 面白い敷地です。妙蓮寺の駅から菊名池を抜けて富士塚に上った先、山の上の新横浜の街を見下ろせる場所にあります。
1年点検、住宅建築の取材と変化を見てきましたが、外壁の汚れや木製手すりや木製建具の色あせなど手当すべきタイミングです。外壁の汚れはもっぱら北側の日の当たらない壁-谷側です。道路斜線や北側斜線制限のせいもあり、軒を出せない計画でしたので白い外壁の汚れは覚悟していましたが、どうもそのせいではないようです。
また、駐車スペースに敷いた300角のコンクリート平板はそれぞれを50ミリ離して敷き、間に芝を植えたのですが、地震のせいもあり、ずれたところも出てきました。前車輪が切り返す範囲は洗出しの土間コンクリートにしようかと検討しています。
内部では、木製の引戸のカギを替えてほしいと申し出がありました。鍵のかかりが悪いのか?と理由を伺うと、飼い始めた猫の「ほたる」が背伸びをしてカギを開けて外に散歩に出てしまう、というのです。なんて賢い猫なんでしょう!(昔飼っていた我が家の猫は冷蔵庫を開けてしまい、往生しましたが。)
ほかに、台所水栓の交換、隙間の空いた無垢階段段板の隙間など修繕する予定です。
工事の際に切株から出ていた桜が見事に枝を伸ばして、見事な花を道行く人に披露していました。10年の歳月はこんな花を咲かせるのだなあ、としみじみと見上げました。