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2021/09/06

小さな改修―給田の家

給田の家はアンドウ・アトリエとして手掛けた 最初の仕事です。 その頃、私たちは落語に出てくる長屋のような共同住宅に暮らしていましたが、そこで知り合った音楽家から紹介された方の住まいです。ピアニストとトロンボーン奏者ご夫妻の住まいです。

アーキテクチャー・ファクトリーに籍を置いていた傍ら始まった、個人で受けた初めての仕事にうれしくて楽しくて、たくさんスケッチを書きました。台所や洗面所の家具もためてきたアイデアを使ってみたいと凝った台所になりました。25年経った今見ると少々力みが見えますが…。
レミングハウスでこうした家具の設計を覚えたわけですが、その中でお世話になった阿部木工さんにアトリエを持ってからもずっと製作をお願いしています。

2000年ころの様子。
まだ、楢の色が浅い茶色。
30センチ幅のパナソニック製食洗機。
説明書には上下段のかごで
15点程洗えるとある。   

給田の家を設計していたころ、ビルトイン食洗機は幅30センチのものがパナソニックに限らず多くの会社で作られていたのですが、2006年には廃盤になってしまいました。1996年引渡しのこの家の食洗機も動きが怪しくなってきた3年くらい前に入れ替えの相談をあずかっていました。

シンク下に45センチの引出しタイプの食洗機を設置。もともと30センチの食洗機のあっ たシンク横には家具で引出しを製作した。   
この食洗機で洗えるのは40点だという。   
扉を調整しているのは阿部さん。      

機械自体の交換見積を終え、阿部さんに現地確認をお願いしようとなった頃には世の中はコロナ禍に見舞われており、ようやく今年の8月末に取替工事が完了しました。
今は45センチタイプが最小幅。今回は枠のない、すっきりとした パネルタイプの食洗機です。

給田の家ではお引渡しから25年、網戸の張替えや外装のメンテナンス、 カップボードなどの家具製作と家を通してお付き合いが続いています。

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