2022/09/15
ネコと暮らす
ネコとの暮らしを慈しむ人はこの世にたくさんおられます。猫と言葉が通じなくても分かり合い、時にはけんかして共に生きていく。
悠々とした、時に身勝手な姿を見てうらやましいと思ったり、ほっとしたり。そんな生活を送るための「猫仕様」を紹介したいと思います。
1. まず、ホームランドリー
今どきの猫との暮らしは、「ウチねこ」が基本です。外と自由に行き来させることは、他の猫からの感染症や交通事故など危険にさらすことになります。
保護猫を引き取る条件にも「室内で飼うこと」とあります。ですから、外に通じる物干しへの出入りは避けられるように中富の家では、「乾太くん」を導入、室内物干しできるスペースを確保しました。
2. 周回プラン
外に出られない分、 家の中を広く使える周回プランにすることは、ネコがストレスを感じないために大事なことです。
中富の家は築27年の家屋なので、できることにも限りがあるのですが、5つの回遊ルートを伏せ込んであります。目的地への道がひとつにならないよう、あっちからも、こっちからも行ける!ようになっています。ネコと鉢合わせしたら自分たちが別ルートを選ぶのです。
写真スツール側はU.Bがあり、洗面台前を左に曲がると乾太くん・洗濯機のホームランドリーです。それを左に曲がると食品庫、台所へ通じます。
3. みんなの本棚
実は住替えの際、本の行き場も課題でした。前の暮らしでは、あちこちの部屋に本棚が散在し、作家ごとに分けていなかったので、再読しようにもまず見つからないことが度々ありました。また奥行きが300ミリもある棚だと前後に本を納めてしまい、見つけられなかったのだと思います。
棚の高さは固定なので、高さにあった本の量をみて断捨離しました。本の入替え中はネコと取合いに。
本棚はキャットウォークでもあります。段板はベニヤの角を丸く削ったものを本の下に差込んだだけです。板の移動・大きさを変える、などこれからネコ達の要求に合わせて変えていくことに。
本棚を共有できたらネコが上り下りすることで掃除の目も届くし、 本も見直しができる(入替をしないとたまる一方ですから) 一石二鳥と考えています。
4. 玄関格子戸と食堂の袖ガラス窓
保護猫からネコを引き受ける条件に脱走対策が採れた住まいであることとあるのを、 今回ネコ探しをしていて知りました。玄関先などで扉を開けたら、サッと外に行ってしまいそのまま帰ってこない、ことがあるそうです。そこで、ネコの様子が簡単に見えるように玄関と室内ホールの間は格子戸にしました。格子には面戸が無いのでツウツウです。同じ理由で食堂への引戸に型ガラスを入れ、袖に透明ガラスフィクスを設けました。